栄養管理部の役割
北大病院 栄養管理部基本方針・適切な栄養管理と衛生管理で、患者さんの治療効果およびQOLを高めることを目指します。
目 標
・衛生管理の徹底による安全な患者食の提供
・個人の病態に合わせた適切な栄養管理の実施
・チーム医療への参画
・専門性の追究と臨床研究の推進

入院食の提供
医師・歯科医師の指示により、それぞれの患者さんに必要なお食事を提供しております。食事の種類
病態や形態を考慮した食種を用意しています(41食種 163パターン)。一般食は、常食(幼児食、小児食、学齢児(前期・後期)食、成人食(3段階のエネルギー設定)、妊産婦食)、軟菜食(軟菜・きざみ・ペースト等)、流動食(重湯食)、口腔や飲み込みに障害があり食形態の調整が必要な方への嚥下訓練食、離乳食、緩和ケアチーム専用食などがあります。
一般食は患者さんの年齢、性別、体格に見合ったお食事です。厚生労働省「日本人の食事摂取基」に基づきます。特別食は、治療の直接手段として、医師から病状に応じて必要な栄養量の指示を受けたお食事です。基本となるお食事の多くは糖尿病、腎臓病などの各専門学会の指標に基づきます。
献立
5週間のサイクルメニューを採用しております(一部食種を除く)。この他常食では年末年始や行事食を除く朝食と夕食に2種類のメニューからの選択食を実施しております。特別食の一部の方にも朝食のみ2種類のメニューから選択していただいております(一般食、特別食ともに選択食を選ばれると1食50円の手数料がかかります)。また、お正月、成人の日、ひな祭り、クリスマスなど季節ごとに行事食をお楽しみいただいています。



選択食(朝食) 行事食
嚥下食
脳血管障害、進行性神経疾患、頭頸部癌など様々な原因により飲食物の咀嚼や飲み込みが難しくなる状態を摂食・嚥下障害といいます。栄養管理部では患者さんの状態に応じ、開始時のゼリー食から、すべての水分にとろみをつけた嚥下訓練ペースト食、やわらか食など全8段階(13種類)の嚥下食を提供しています。
ペースト食 やわらか食
お食事時間
朝食 | 午前8時 |
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昼食 | 午前12時 |
夕食 | 午後6時 |
栄養管理部スタッフ
栄養管理部は栄養管理スタッフ10名と調理関係スタッフ140名で栄養管理および食事の提供を行っています。栄養状態の評価と栄養管理
入院患者の皆様の栄養状態については、管理栄養士がコンピュータシステムで日々チェックしています。必要に応じてベッドサイド訪問を行い食事調整や栄養相談を行います。また、体成分分析(インサーテープ、アディポメーター、BIA(生体電気インピーダンス法))による栄養評価を行うことがあります。
BIA(InBodyS20(R)) |
インサーテープ(上腕周囲長計測) |
栄養相談
栄養相談(月~金 予約制) | ||||||
相談時間 | 初回 1時間 | 午前9-12時 | 午後13-16時 | |||
2回目以降 30分 | 午前8:30-午後17:00 |
糖尿病教室・腎臓病教室:内科に教育入院された患者さんの食事療法教室です。入院にあわせ実施しています。
糖尿病教育入院バイキング(自分の適正体重(BMI22)に見合った食事のとり方、適量についての学習)


NST(栄養サポートチーム)について

実習・研修生の受け入れや講演会などの栄養教育
実習生や研修生への教育を実施しています。栄養相談および病棟訪問に同行させていただくことがあります。出版のお知らせ
このたび、栄養管理部では生活習慣病(メタボリックシンドローム、高血圧、糖尿病、脂質異常症、高尿酸血症)の改善を目的とした、レシピ本を出版いたしました。タイトルは、『北海道大学病院のおいしい健康ごはん』(北海道新聞社発行)です。入院中の病院食のほかに、第一回北海道病院レシピコンテストで入賞したメニューも掲載されています。病気を予防したい方、健康診断で生活習慣病を指摘された方、そしてすでに病気を持っている方の病状改善に是非お役立ていただければと思います。
